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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

471.《アミガサタケ(網笠茸)》

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471.《アミガサタケ(網笠茸)》キノコ類

春の代表的なキノコがアミガサタケです。カサやヒダがなく、網目状のくぼみを持つ黄褐色の頭部と少しゆがんだ黄白色の柄の2つの部分からなります。頭部と柄の中は、共に空洞になっています。3~5月頃に庭や路傍、植え込み、林内樹下など様々な場所で見られます。
初めて見た方は「これもキノコ?」と不思議な形に驚かれるようです。日本ではあまり食菌として利用されていませんが、欧米では高級食材として人気が高く、英語圏ではモレル(morel)、フランス語ではモリーユ(morille)と呼ばれて親しまれています。
秋田で「ウド」、「ガランド」、青森、福島などでは「ツチボグリ」などの地方名があり、キノコが中空のことや、生えている状態を表しているのではと思われます。
腐生性のキノコであろうと考えられてきましたが、環境条件によっては、樹木と菌根を形成するとの報告もあり、生態や種類も、まだ十分に解明されていません。
栽培も行われており、特に中国では「羊肚菌」と呼ばれ大規模な栽培がおこなわれ、販売されています。
シチュー、パスタ、ピザなどによく利用されており、バターやクリームを使う料理と
相性が良いようです。和食では、すき焼き料理などに合うようです。
食用キノコとして有名ですが、揮発性の毒成分を持つため、生食は厳禁で、必ず加熱が必要です。利用の際は、調理法や近縁で猛毒のシャグマアミガサタケとの区別も含めて専門家に相談してください。
平尾信三氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・日本菌学会終身会員)
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