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473.《オオシマザクラ(大島桜)》
473.《オオシマザクラ(大島桜)》
大島を含む伊豆七島、伊豆半島など、談温帯の海岸林に自生することからの名前です。
サクラの中では、海岸の潮風に強く、また、煙害にも強いため、海浜コンビナートなどの緑化に植えられたりしています。
サクラというとピンクの花をイメージされる方が多いのですが、オオシマザクラは白い花を咲かせます。
開花とほぼ同時に緑色の葉を出しますので、全体が黄緑色に見えると言われることもあります。
白い花が終わるころには、花の中心部がほんのりピンクになります。
黒く熟した果実は食べられます。
ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの自然交配によってできたとされています。オオシマザクラからは、他にもいろいろな園芸品種が生まれています。
萌芽力(切株から芽を出す力)が強く、成長が早いので、薪炭材としても多く利用されていました。伊豆大島では「焚き木桜」と呼ばれたりしたようです。
葉を塩漬けしたものは、桜餅(関西風、関東風があります)を包む葉としても知られています。伊豆半島周辺で桜餅用にオオシマザクラが栽培されています。萌芽力が強いこともあり、多数の萌芽した枝につく葉を採取します。塩漬けにして樽に寝かせ、次の年の春に出荷されます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
