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492.《タイトゴメ(大唐米)》
492.《タイトゴメ(大唐米)》
関東地方以西の海岸で、崖の多いところに群がるように生育している多年草です。潮が当たるような岩場でも良く見られます。
自生地である土佐(高知県)で「大唐米(たいとうごめ)」と呼ばれていて、大唐は異国風なという意味だそうです。葉を米に見立てて、大唐米からタイトゴメとなったとされています。
牧野富太郎博士が1891(明治24)年に本種を新種として発表された時、土佐の方言をそのまま種名として採用されて今に至っています。
多肉植物ですので、全草に水分を含んでいて、水分の少ない環境でも枯れにくいようです。
海岸に建つ木で葺いた古い屋根などに群がって生え、一斉に開花する様は圧巻との報告もあります。花は枝状に分枝した茎の先端に咲きます。
「大唐米、田には出来ずに屋根に出来」牧野博士が晩年に詠まれた句として知られています。
葉は冬に紅葉します。また若い茎では密に重なり合ってつく葉が赤みを帯びていることもあります。
近年、多肉植物を栽培される方が増えています。栽培が比較的簡単に育つからでしょうか、鉢や庭で育てておられる方もいらっしゃいます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
