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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

508.《バン(鷭》鳥類

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508.《バン(鷭》鳥類

類似種のオオバンは河川や湖沼の開けた水面に良く出てきますが、バンは水辺のヨシの生え際など物陰を好むので野鳥観察に慣れていないと見逃すことが多い鳥です。
ずんぐりとした体形で背中は少し緑がかった褐色、額板と嘴の上部が赤く、嘴の先端は黄色です。
額板と嘴の鮮やかな赤色が目立ちますが、これは繁殖期の特徴で、非繁殖期はややくすんだ赤色で範囲も狭くなります。またその年生まれの幼鳥は体色自体が茶色っぽく、額板も灰色や淡褐色をしています。
泳ぐときは首を前後に振りながらその反動を使って進みます。特徴がある、というか、カモなどに比べてやや不器用な泳ぎ方です。バンの足指は非常に長いのですがヒレは着いていません。その為ヒレの有るカモの様に足で水を上手く掻きスイスイ泳ぐことが出来ないので、首を振りながら泳ぐのです。その代わり長い足指を上手く使ってハスの葉の上などを歩くのは得意で、実際ハス田ではバンをよく見かけます。
バンの子育てには前年生まれの子が親の子育てを助けるヘルパーと称される独特なものが有ります。春に生まれた子が夏に生まれた子の子育てを助けることも有ります。
ヘルパーは親が取って来た餌をヒナに与えたり、外敵を警戒したり、枯草を運んで巣を補修したりします。ヘルパーが居ると繁殖成功率が倍近く(30~40%から60~70%)になると言われています。但しヘルパーの出現率自体は10~30%ぐらいです。
ではなぜヘルパーをするのか? 若鳥は翌年以降繁殖するための練習が出来る、親の良い縄張りの中で暮らせるし上手くいけばそこを手に入れられる、そもそも自分の遺伝子を少しでも多く残そうという本能からすれば遺伝子が近い兄弟を助けることも意味がある、など色々な説明がされています。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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